Sep 24, 2009

泡沫のウタ

浮かんでは消えていく キミのウタ
壊れないように掬っては箱の中にそっと閉じ込めた

ウタがあの日 吐血していれば
キミのカラダがこれ以上蝕まれることを
防ぐことができただろうに

ボクは独り 幸せ色に染まって
キミの話題さえ触れようとはせず
歌うことをねだったんだ

笑顔で 答えた キミ
歌い出す それは 泡沫のウタ


憂いては嘆いていく キミのウタ
破れないように広げては引き出しにまたしまい込んだ

ウタがあの時 嗚咽していたら
キミのココロがこんなにも傷ついていたことを
気づくことができただろうに

ボクは独り 満足げな表情で
キミの言葉を飼い慣らして
歌うことを望んだんだ

俯いて 頷いた キミ
口ずさんだ それは 泡沫のウタ


ようやく気づいてしまった キミのウタ
もうその時期が迫りてきっていることを綴っている

ウタがこの場で 音を上げて
キミのヒトミに光が射していないのを
この目に焼き付けさせた

ボクは慌て 閉じ込めたウタたちを
キミのカラダに注ぎ込んで
歌わせたことを憂いたんだ

抱きよせて 崩れ去る キミ
解き放った それは 泡沫のウタ

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