時雨模樣の天氣の中で山の中を駈けめぐる
今日この緑を眺めている ひんやりとした氣持ちをたどって・・・
豊水の滝谷へ汗と希望を胸にして
高まる氣持ちを抑えつつ
道のない道をさまよい歩き
天から降り注ぐ光想遺跡は優しい霧に包まれていた───
開けた場所に出てみれば湿り切った土々のにおいがする
髪の毛が仰ぎたてられるほどの強きの風が通り過ぎるたび
身に染みてくる終秋の舞葉たち・・・
豊水の滝谷へ足を速める
傍にいるかのように
私を呼ぶ声がするだけで
姿を見せないおどけた少女
妖光の樣が似合うようだね あなたには───
微笑み それは独り占めすることができないよ
涙 それは暖かい気持ちに他ならないよ
贈り物 それは想いさえ詰まっていればいいんだよ
嘆き それは伝えなければならないことだよ
天使の王国にあるといわれる甘い会話に耳をひそめて・・・
“夢日を叶えさせておくれ───”
豊水の滝谷へ導かれるままに
ひとりでに想いが連なってゆく
それはもう侵すことのできない 私の領域
もう離れることのできない
それゆえのあなたなのだから・・・
降雪の日々でも逢いにゆくよ 豊水の滝谷へ───
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